栄養ドリンク

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栄養ドリンク

疲労時に使用すると一時的に疲労感を感じなくさせ元気になれるアイテム。回復アイテムと勘違いされがちだが、回復効果はほとんどなく、一時的に回復した気になることができるアイテム。

栄養ドリンクの効能効果

プラシーボ(プラセボ)効果

「栄養ドリンクを飲めば、体力、気力が湧いてくる」という思い込みこそ何よりの効果。思い込みの強さにより実際に効果も向上する。

栄養ドリンクのブースト効果を一度でも体験した気がしたら、その時の感覚を強く覚えておくのがポイント。

含有される成分自体の効能

  • カフェイン
    覚醒作用があり、眠気が緩和されることから元気になった気になる。適量であればポジティブな効果があるが、中毒性があり継続して摂取し続けると効果が弱くなってくる。過剰摂取により死に至ることもあるため注意が必要。
  • アルコール
    こちらも覚醒作用がある。カフェインと併用することでより覚醒作用が向上する。
  • 糖類
    血糖値を急激に上げる作用がある。栄養ドリンクの一時的なブースト作用は血糖値の一時的な上昇によるものである可能性が高い。ただし、血糖値が下がると急激な疲労感を感じ、血糖値の上昇から下降への落差に比例して疲労感も増す。かなり高濃度で含まれているため、日常的に摂取すると糖尿病になるリスクがある。
  • タウリン(アミノ酸)
    肝臓の働きを活発にする成分。栄養ドリンクの元気が出る栄養素として配合量をアピールする製品が多い。
  • ビタミン類
    不足しがちな水溶性ビタミン等が配合されており、過剰摂取によるリスクなどは低い。

使い所が難しい

栄養ドリンクの一時的なブースト効果は、適切なタイミングで使わないと効果を発揮しない。

極度の疲労や健康な状態では効果なし

使用するとすぐに実感することができるが、既に疲れ切っている時などは全く効果がない。

同様に、健康な状態で使っても効果がない。

実際、健康な軍人に下記のドリンクを飲んでもらい、持久力、疲労度、筋力、集中力、記憶力などへの影響を調べたが、何の差も確認されなかった。

1. カフェイン入りドリンク
2. タウリン入りドリンク
3. カフェインとタウリン入りドリンク:いわゆる栄養ドリンク
4. 某有名エナジードリンク
5. 某有名エナジードリンクと同じ味だが、有効成分の入っていない水

やや疲労感を感じているときに有効

栄養ドリンクのブースト効果が有効なのは、少し疲労を感じているくらいの状況。

タイミングをえ選ぶため、一見使い勝手が悪く感じるが、栄養ドリンクが欲しくなるのは、疲労感を感じ始めたくらいであることが多いため、意外と有効に使えることも多い。

栄養ドリンクの種類

栄養ドリンク:ノーマルタイプ

コンビニやドラッグストアなどで購入できる低価格帯の製品。

栄養ドリンク:ハイタイプ

生薬等が疲労などに効果があるとされている成分が配合されている価格が高い。ノーマルタイプは、一時的に疲労感を誤魔化し元気になったと錯覚させるためのものであるが、ハイタイプは、継続して使用することで疲労回復効果があるかもしれないと巷では噂されている。

栄養ドリンク:美容タイプ

美容に良さそうな成分を微量に配合し、強調することで、特別な効果があると錯覚させるタイプで価格が少し高い。配合成分や効能効果はノーマルタイプとほぼ同じであるが、使用者の思い込み次第ではプラシーボ効果により特定の効果が顕在化することがある。

栄養ドリンク:ノンカフェインタイプ

カフェインを無配合または微量にしか配合していないタイプ。

ノーマルタイプの課題であった就寝前の引用による睡眠阻害を引き起こさない一方、カフェインの覚醒作用といった栄養ドリンクの肝となる効果はなくなっている。簡単に言うと糖分を過剰に含んだ栄養剤。

エナジードリンクとの違い

栄養ドリンクは肉体疲労時の栄養補給を目的とし、「医薬部外品」というジャンルに分類される。「医薬部外品」は「滋養強壮」や「栄養補給」などの、疲労回復に効果がありそうな抽象的な効能表示をすることができる。

一方、エナジードリンクは「炭酸飲料」というジャンルに分類され効能表示ができないといった制限がある。

配合成分はほぼ同じで、エナジードリンクは炭酸が含まれている、一部の栄養ドリンクは生薬が含まれているといった点の違いしかない。

栄養ドリンクは成分を強調したり「医薬部外品」というジャンルのブランド力で勝負しているのに対し、エナジードリンクは力強いパッケージや炭酸の爽快感など感覚面に訴える方法で勝負している点が異なる。

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