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体調が万全なら毎日が効率的に過ごせるのに、なんとなく調子が悪いんだよなー
最高のコンディションを維持する方法とは
コンディション維持には不調の原因を取り除けばよい
最高のコンディションを維持するために大事な考え方は、コンディションを上げようとするのではなくコンディションが下がる要因を取り除くという考え方です。
基本的に、健康で規則正しく充実した毎日を送るというシンプルなことができれば、最高のコンディションを維持できます。
しかし、私たちは自然とコンディションが下がってしまうようなことをしているのです。
そのため、コンディションが下がってしまう原因を明確にして、取り除くということが、最高のコンディションを維持するための最も効果的な方法になります。
最もコンディション低下に影響するのは文明病
では、コンディションの低下に影響する主な要因とは何でしょう。
いくつか要因はありますが、最もコンディションを下げてしまうといわれているのが「文明病」と呼ばれる現代特有の病気や症状になります。
ここからは文明病について解説していきます。
文明病とは
文明病とは「社会の変化によって引き起こされる現代に特有の病気や症状」のことです。
もう少し詳しく説明すると、人の体の進化が現代社会の発展に追い付いていないことが原因で起きる病気や体の不調になります。
コンクリートで舗装された道路や24時間明るい街、ファストフードの登場やデスクワークという働き方など大昔は考えられなかったもんね
文明病の症状
文明病になると以下のような症状が出ます。
- 肥満、不眠、うつ
- がん、糖尿病
- 疲労感、無気力、倦怠感、不安
文明病の原因とは
「人の体の進化が現代社会の発展に追い付いていない」ことが文明病の原因と記載しましたが、より詳しく解説します。
人類の歴史で見ると、人類の生活の99%は狩猟採集時代になります。
- 狩猟採集時代:約250万年
- 農耕時代:約1万年
- 産業革命以降:約250年
そのため、人類の体や脳は、狩猟採集時代から大きく変化していません。
一方、科学技術の発展スピードは速く、社会や生活は劇的に変化しました。
そのため、狩猟時代と現代では大きなギャップがあります。
- 少なすぎる:睡眠、ビタミン、食物繊維、運動
- 多すぎる:カロリー、ストレス
このギャップに私たちの体が対応できていないために生じる「不安」と「炎症」が文明病の原因なのです。
文明病の対策
文明病の原因となる「不安」と「炎症」を防ぐ方法について解説します。
不安への対策
狩猟採集時代と現代では不安の種類が違う
狩猟採集時代の不安は、「今日の分の食料が取れるだろうか?」「獣に襲われないか?」といったはっきりした不安だけでした。
一方現代の不安は、「今の仕事でずっと食べていけるのか?」「老後はどうなっているんだろう?」といった、現代特有の「将来に対するぼんやりとした不安」です。
この、「ぼんやりとした不安」というのが体に悪く、数々のネガティブな効果があります。
- 記憶力が下がる
- 理性的な判断力が下がる
- 死期が早まる
- 不安が不安を呼ぶ
狩猟採集生活をしている人は、食べる、踊る、寝るといったシンプルな生活をしていて、未来という概念がないそうよ!
不安はなぜ体に悪いのか
不安は元々、獲物に襲われたときに生じる気持ちです。
獲物に襲われた時は、瞬時に「闘う」か「逃げる」を選択し、火事場の馬鹿力のような全力をださなくてはいけません。
そのため、人は不安を感じると、交感神経が優位になり戦闘モードに入ります。
現代を生きる私たちは、常にぼんやりとした不安を抱えて戦闘モードになり、体をしっかり休められていないため、体に悪影響が出てしまうのです。
ぼんやりとした不安への3つの対策
- 価値観をはっきりさせる
- マインドフルネスになる
- 畏敬の念を抱く
1:価値観をはっきりさせる
価値観をはっきりさせるとは、「自分の人生において重要なものをはっきりさせておくこと」です。
自分にとって重要なことがはっきりしていると、将来に対する不安が減ります。
現代は価値観が多様化しているため、自分の人生において重要なものが見えにくくなっておりぼんやりとした不安を抱きやすくなっているのです。
価値観を明確にするために確立されている方法としては、以下の方法があります。
- 価値評定スケール
- パーソナルプロジェクト分析
2:マインドフルネスになる
過去にも未来にも囚われず、今この瞬間だけに意識を向けている状態のことです。
マインドフルネスの中で有名なものとしては自分の呼吸に意識を向ける「瞑想」があります。
ただ、あえて瞑想などをしなくても、日常の一つ一つの動作に集中することはマインドフルネスになります。
トイレ、歯磨き、洗濯、散歩など何でもいいのです。
3:畏敬の念を抱く
崇高なものや偉大な人を恐れ敬うことです。
ストレスや不安の軽減につながるなどメリットがあります。
畏敬の念を抱かせやすいものは3つあります。
- 自然:山や海といった自然だけでなく、宇宙論や数学の美しさも含まれます
- アート:音楽、絵画、演劇や世界遺産や人類の偉業などです
- 人:偉人、スポーツ選手、政治家など、カリスマ性を備えた人などです
炎症への対策
炎症とは
体が何らかのダメージを受けた場合、人の細胞レベルで起きる火事のようなものです。
擦り傷のように体の表面に起こるものだけでなく、体の表面以外にも起こります。
アレルギーによる目の充血や鼻詰まりも炎症によるものだし、風の症状だって炎症といえます。
体の中で炎症が増えることで、うつや肥満、だるさといった症状が出てきます。
わかりやすい症状は問題ないですが、わかりにくいと気づかずに身体は炎症状態のままになってしまうのが問題です。
炎症への対策とは
「適度に狩猟採集時代に環境を近づける」というのが対策になります。
具体的な7つの方法について紹介します。
- 腸内環境を整える
- 運動する
- 自然に触れる
- 良好な人間関係を持つ
- しっかり睡眠をとる
- デジタルデトックスを行う
- ストレスを減らす
1:腸内環境を整える
現代社会では、汚れた空気やファストフードなどの腸によくない食事が溢れており、腸内環境はよくないです。
そのため、栄養をしっかり吸収できていなかったり、体に有害な物質を駆除できなくなっています。
腸内環境を整えるには以下の3つの方法が有効です。
- 空気をきれいにする:部屋の喚起や空気清浄機の使用
- 発酵食品をとる:納豆、キムチ、味噌、チーズ、ヨーグルトなど。量より種類を増やすほうが効果的
- 食物繊維をとる:ごぼう、寒天、海藻、キノコ、オクラ、リンゴなどの野菜やフルーツ
2:運動する
炎症が減るだけでなく、体や頭の状態もよくなります。
3:自然に触れる
海や森、川などに行く、緑豊かな公園を散歩する、毎日日光を浴びるといった方法が効果的です。
観葉植物や、大自然の写真や動画、BGMなども有効です。
4:良好な人間関係を持つ
狩猟採集時代は集団生活が基本だったため、良好な人間関係を持つ事で身体の調子もよくなるようになっています。
良好な人間関係は、ダイエットや禁煙よりも健康効果が高いです。
また、孤独による炎症は体に悪く、体調悪化やの脳機能が低下を引き起こします。
5:良質な睡眠をとる
睡眠は量と質両方をしっかり確保しましょう。
個人差が出やすいですが、少なくとも毎日6時間、できれば7~8時間は睡眠をとるようにしましょう。
また、15~20分程度の昼寝も有効です。
6:デジタルデトックスを行う
デジタルデトックスはデジタルを断つことで、デジタル断食とも呼ばれます。
デジタルの良くない点は、脳に対する刺激が強すぎ簡単に興奮するため、脳が休まらないということにあります。
長時間のスマホ利用は不安を増長し、仕事のストレスが減少しないといった実験結果もあります。
有効なデジタル断食は、スマホを触る時間を減らすことです。
7:ストレスを減らす
世界で年間400万人もの人が、激しいストレスを原因とする心臓麻痺で亡くなっています。
過度なストレスや慢性的なストレスは体を殺すのです。
そのため、自分なりのストレス解消方法を持つ事が大事です。
ストレスをためないためには、重複しますが、睡眠や運動、良好な人間関係などが有効です。
まとめ
最高のコンディションを維持する方法について解説してきましたがいかがだったでしょう?
不調の原因は「不安」と「炎症」による文明病のせいかもしれません。
不安や炎症対策については、今すぐに始められる簡単なものも含まれていますので、是非試してみてください。